頭痛や肩こりの原因はもしかしたら眼瞼下垂?

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頭痛や肩こりの原因はもしかしたら眼瞼下垂?

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日々の生活を送る中で、身体に起こる不調。頭痛や肩こりなど、慢性化してしまっている症状はありませんか?疲れていたり寝不足が原因であれば、身体を休めることで回復することができますが、それでもなかなか改善されないというあなた。その症状、実は「眼瞼下垂」が原因かもしれません。

眼瞼下垂とは

まぶたが上がりにくい(眼が開きにくい)状態を指し、その原因は先天性のものと後天性のものに分かれます。生まれつき眼を開けるための筋肉が弱く、下垂が重度になると斜視や弱視を伴うことがあります。

一方、後天性の眼瞼下垂は、加齢とともに下垂が進行し、眼が細くなり開きにくくなります。無理に開眼しようとすることでおでこにしわが寄ったり、眉毛がつり上がったりします。

後天性の眼瞼下垂の場合、長年コンタクトレンズを使用している方や、毎日アイプチやメザイクを使用することでまぶたに負担がかかり、眼瞼下垂になってしまったという方も少なくはありません。

眼瞼下垂が引き起こす症状

眼瞼下垂によって起こる身体の不調は人それぞれです。複数で現われる場合もありますし、単独で重症化する場合もあります。

  • 眼が疲れやすく、まぶたが重いと感じる
  • 肩こりや腰、膝の痛みが慢性化する
  • 原因不明の頭痛が頻繁に起きる
  • 寝つきが悪い、眠りが浅い

その他にも、便秘や下痢、冷えなどの自律神経失調症を引き起こしたり、理由もなくイライラしする、突然不安感に襲われるなど、精神面にも影響することわかっています。

セルフチェックをしてみよう

もしかして...と思われる場合は、簡単なセルフチェックをしてみましょう。

  • 1. 正面を向いて真っすぐ立ち、両眼を閉じる
  • 2. 眉の上に人差し指を置き、両眼を開ける

眼を開ける際に無理な力が入ってしまったり、額の筋肉を使って釣り上げているようであれば、眼瞼下垂の可能性があります。

眼瞼下垂の改善法とは

眼瞼下垂を改善する方法は、先天性、後天性に関わらず、外科手術しかありません。下垂の症状によって手術方法は異なります。軽度の場合は、皮膚を切開せずに埋没法を用いて改善することもあるようですが、糸が外れてしまい元の状態に戻ってしまう可能性があります。

中度~重度の場合は、切開法で眼を開けるために使う筋肉(眼瞼挙筋)を縫い縮めることによって、より確実に症状を改善することができます。

眼瞼下垂かどうかの判断は非常に難しく、手術も高度な技術が必要となるため、実際に医師の診察を受け症状に合った手術を選びましょう。

切開法で眼瞼下垂を治療する場合の注意点

実際に切開法で手術をする場合、目元に1週間程度糸が付いた状態になりますので、まとまったお休みが取れるときをおすすめします。

手術後、腫れやむくみ、傷口の赤みは抜糸後から徐々に引いていき1ヵ月ほどで落ち着きますが、内部の組織が完成までは3ヵ月~6ヵ月程度かかる方もいらっしゃいます。

手術直後はつっぱり感などの違和感、眼の開き具合や二重の幅に左右差が生じる方がいらっしゃいます。こちらも徐々に馴染んでいきますのでご心配はいりません。

また、しっかりとまぶたが上がるように眼瞼挙筋を縫い縮めないと、手術後あまり変化が感じられないこ場合があります。その場合は再手術が必要になりますので、そうならないためにも経験値の高い医師のカウンセリングを受けることが重要です。

まとめ

眼瞼下垂は放っておくと症状はどんどん進行し、見た目だけでなく身体にも不調を及ぼします。また眼瞼下垂の手術は、医師が病的なものと判断した場合、保険診療で受けることが可能となりますが、あくまで眼の開きを大きくするだけの機能的な手術となります。

自由診療で手術を受ける場合は、同時に二重をつくったりたるみをお取りし、美容的なことも考慮して手術を進めることができます。肩こりや頭痛などのお悩みの解消と一緒に、大きく魅力的な目元も手に入れましょう。

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